企画展示「縄文人のおしゃれ−装い・デザイン・色彩−

 

 東京都埋蔵文化財センターでは、毎年、趣向を凝らした企画展示を行っています。平成25年度は、「縄文人のおしゃれ−装い・デザイン・色彩−」です。
 現代では、「おしゃれ」というとファッションやメイクなどを連想されるのではないでしょうか。 では、縄文人のおしゃれとは一体何か。 今回の企画展示は、その「おしゃれ」が、人間の根源的な欲求やエネルギーをよく表すものではないかという考えのもと、「人間がなぜ身を飾り、美しいものを創造しようとするのか」をみなさんと考えようというコンセプトで企画されています。

 施設見学に訪れていた小学校6年生のみなさんの様子とともに、企画展示や常設展示の魅力をご紹介します。

 

【企画展示物】
 展示は、「身を飾る」、「美を創る」の二つの大きなテーマから構成されています。

(左上)「けつ状耳飾」 古代中国の玉器に似た形をした耳飾り。壊れたものを直した所があることから、とても大切なものだったようです。
(左下)「身体・装身具の表現展示」 
(右上)「網代痕のある土器」 土器を作る時に敷いた「網代」という敷物の痕。編みの技術が発達していた証拠です。
(右下)「縄文時代の漆器」 縄文時代晩期の木製の浅鉢。赤と黒の漆で塗り分けています。

 この他にも、縄文人のおしゃれについて、展示を通して体感することができます。

 

 「縄文人を飾ってみよう」、「文様解説シート」、「デザイン今昔」など、展示と連動した体験型コーナーを設置。
 (右写真下段)「デザイン今昔」の箱には、蓋にそれぞれメッセージが書いてあります。ある箱を開けると、意外な現代の人気者が。その正体は開けてからのお楽しみですので、ぜひ実際にご覧ください。
 どの展示も、今と昔の違いや共通点を考えながら、楽しめる工夫がされています。


常設展示「多摩を発掘する」

 多摩地域の旧石器時代から江戸時代にかけての生活の道具が展示されています。
 この時代をクローズアップした年表がコーナーを取り囲み、本物の土器に触れられるコーナーや当時の穴掘り体験など、見て触って体感しながら学べる展示になっています。

 また、職員から詳しい説明を聞くこともできます。子どもたちの考えを聞きながらの解説に、みんな熱心に耳を傾けていたのが印象的でした。

 


体験コーナー

 

 体験コーナーは、子どもも大人も夢中になるような展示になっています。

 (左写真)「立体土器パズル」は、制限時間3分で元の形に完成させるもの。破片は磁石入りで、正しい位置にしかくっつかないようにできています。一人では難しいですが、みんなで協力して完成させていました。

 (右写真上)縄文人になりきって衣服やアクセサリーを身に着けられる、「縄文コレクション」。縄文人のおしゃれを楽しめます。現代のファッションにも取り入れられそうなものもありました。

 その他、どんぐりを粉にして縄文人の食生活を体験するコーナーや火おこし道具を動かす体験など盛沢山。 みんな時間を忘れて楽しんでいました。

 


縄文の村

 

 遺跡の上に土を盛って、竪穴住居などが建てられている縄文の村。多くの木々に囲まれ本物の村のようです。これらの木は、当時あった種類を選んで植えており、細部までこだわって景観を復元しています。火を焚いている住居もあり、冒険心をくすぐられた子どもたちは、縄文の村を駆け回っていました。
 また、見学された小学校では、翌日に同センターからお貸しする道具で火おこし体験をしたそうです。雨模様の一日でしたが、明るい笑顔がたくさん見られました。

 

 
 

 館内は、わかりやすさを意識して展示・説明表示がされています。より詳しく知りたい方には、職員が丁寧に解説します。また、文化財である土器を直接触れられる貴重な体験ができるのも魅力の一つです。
 難しい説明とガラスを隔てて見るだけの展示ではなく、体感しながら学べる楽しさやお客さまの声を意識して、職員一同、試行錯誤しながら工夫して企画・展示を行っています。おかげさまで、平成24年度は、27,000人を超える方々にご来館いただきました。
 今回、ご紹介した他にも、様々なイベントや教室などが開催されています。はるか昔の時に思いを馳せながら、現代との違いを楽しく探究してみてはいかがでしょうか。

 「縄文人のおしゃれ−装い・デザイン・色彩−」展示期間は平成26年3月9日まで
 
平成26年度企画展示「古代びとの祈りとマツリ」は平成26年3月15日から


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