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発掘トピックスexcavation topics

東京都をはじめ国の機関等が行っている開発事業において発見された遺跡を、東京都教育委員会からの指名を受けて当センターが発掘調査を行っています。これらの調査結果をご紹介します。

発掘トピックス詳細情報


比丘尼橋遺跡C地点(練馬区No.155)一覧へ

よみがな びくにばしいせきしーちてん(ねりまくなんばー155)
発掘場所 練馬区東大泉二丁目地内
主な時代 旧石器、縄文

概要

 練馬区比丘尼橋遺跡C地点は、練馬区東大泉二丁目地内にあります。武蔵野台地北東部に立地し、白子川の右岸崖上に広がっています。白子川は、練馬区大泉井頭公園内の湧き水を主な水源とする流域面積25平方キロメートル、流路延長10キロメートルの中小河川です。都市高速道路外郭環状線(外環道)の大泉ジャンクション建設に伴い発掘調査を行なっています。
 比丘尼橋遺跡は、関越道路建設に伴い1970年に行なわれた調査(A地点)、外環道の関越以北部分の1988〜92年に行なわれた調査、白子川地下調節池建設に伴い1991年に行なわれた調査(B地点)など断続的に発掘調査が行なわれてきました。今回調査を行なっているC地点は、これらの過去の調査地点の南側に位置します。


写真1 L・M区出土彫刻刀形石器出土状態

写真2 同石器刃部

写真3 比丘尼橋遺跡C地点出土の石刃素材石器


トピックス

 「L・M区」の4層中ほどから黒色頁岩の石刃を素材とした彫刻刀形石器が出土しました(写真1)。彫刻刀形石器とは、素材剥片の縁辺を削ぐような剥離(削片剥離)を行ない、縁辺の鋭い刃部を何度も更新していく石器です(写真2)。このような石器は、常にフレッシュな刃部を必要とする骨や角を削る際に用いた道具と考えられています。比丘尼橋遺跡C地点からはこの他に硬質頁岩製の「S字状」を呈する側刃形石器(長さ14.2cm、写真3の左)、凝灰岩製の石刃(長さ11.6cm、写真3の中)、そして今回の彫刻刀形石器(長さ12.2cm、写真3の右)と、いずれも10cmを超える大形の石刃を素材とした石器が出土しています。これらは通常の石器とは異なる「特殊な意味が込められた石器たち」と言えそうです。(2017年7月)
*層位名は、正しくはローマ数字による表記です。




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