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武蔵国分寺関連・武蔵台遺跡

遺跡の特徴
 本遺跡は、府中市武蔵台二丁目に位置する、国分寺崖線(こくぶんじがいせん)に面して大きく広がる台地上の遺跡です。主に旧石器時代、縄文時代、平安時代の遺構、遺物が発見されています。周辺には旧石器時代の遺跡が多く発見されていて、本遺跡の石器もそうした一連の旧石器時代の貴重な資料の一つです。

約35,000〜30,000年前の石器
約35,000〜30,000年前の石器
約20,000〜15,000年前の石器
約20,000〜15,000年前の石器

トピックス

 6年6ヵ月をかけました発掘調査も、平成21年度末で終了することができました。この発掘トピックスでは31回にわたり、主に旧石器時代の成果についてお知らせしてきましたが、今回が最終回になりました。最終回にあたり、どのような旧石器時代の成果が明らかになったかまとめて紹介します。
 旧石器時代の遺物は、あわせて約66,000点が出土しました。このうち、石器は24,000点、礫は42,000点です。この規模は、東京都内でも最大級に相当します。出土した遺物は、概ね約35,000〜30,000年前、約25,000〜20,000年前、約20,000〜15,000年前の三つの時期に分けることができます。
 その中で、約35,000〜30,000年前では、最古級の石器が発見されました(写真左)。木を切るために使われたと考えられる石斧(左上)などが発見されました。この時期の遺跡は全国的に少ないのですが、本遺跡の周辺でまとまって遺跡が発見されて、拠点的な場所だったことがわかります。
 約25,000〜20,000年前では、約50,000点の遺物が出土しました。その半分以上が河原から拾われてきた礫です。礫は石蒸し料理を行うためのものです。石蒸し料理は食べ物に焼けた礫を置いてその熱で蒸す料理で、土器で作った鍋などが発明されておらず、煮炊きが不自由だった時代の重要な調理法です。数多くの礫が出土したことから、旧石器人が繰り返して生活の痕跡を残したことがわかります。
 約20,000〜15,000年前では、「尖頭器」や「ナイフ形石器」といった槍先や包丁に使った石器が製作された跡が発見されました(写真右)。これらの石器は多摩川の河原で拾うことができる石を材料にしていますが、黒曜石などの遠くの石も利用されていました。黒曜石は、神奈川県箱根や長野県八ヶ岳周辺で採集されたものですが、東京にある遺跡まで歩いて持ち込んだものと考えられます。

 長い間、お読みくださってありがとうございました。

平成22年3月現在

詳しくは、東京都埋蔵文化財センター調査研究部
  (電話 042−374−8044)まで
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