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北区西ヶ原貝塚

遺跡の特徴
 西ヶ原貝塚は、品川区大森貝塚発見の翌年にあたる明治11年(1878年)頃に発見された東京都を代表する貝塚の一つで、発見当時は、市街化もまだ進んでおらず、地表面に露出した貝殻を確認することができたようです。その後、多くの研究者が当地を訪れ遺物の採取を行っていますが、明治25年には東京帝国大学の坪井正五郎により発掘調査が実施されています。戦後には、部分的な調査が13回実施されており、縄文時代早期から晩期の遺物や住居・墓等が発見されています。
 また、貝塚は中期から後期にかけて形成され、貝層は東西約140m、南北約180mの規模で馬蹄形に分布していることが確認されています。
 なお、貝塚の西側の一部(北区立飛鳥中学校内)は、平成11年3月に東京都指定文化財[史跡]に指定されています。

縄文時代後期の人骨
縄文時代後期の人骨
左端の人骨の頭部左端の人骨の頭部

トピックスー人骨についてー
  縄文時代の人骨は、後期の頃に埋葬されたと考えられるものが9体発見されています。この内、埋葬姿勢がわかるものは5体で、伸展葬(写真のように体を伸ばした姿勢で埋葬されたもの。)が4体、屈葬(膝を曲げて座っているような姿勢で埋葬されたもの。)が1体となっています。南関東地方の遺跡における今までの調査成果によると、中期まで屈葬主体であった埋葬姿勢が、後期になると伸展葬が目立つようになることが指摘されていますので、西ヶ原貝塚における状況もこの傾向に一致するものと考えられます。
 では、出土した人骨からはどのようなことがわかるのでしょうか。骨を細かく観察することにより、性別やおおよその年齢がわかる他、虫歯や骨折などの痕跡を確認できる場合があります。また、ごくまれな例ですが、ガンの痕跡を観察できた人骨もあります。
 また、歯の特徴や骨から抽出したDNAの分析からは、当時の血縁関係を推定することができ、人骨の中に含まれているコラーゲンを分析することにより、当時の人々が食べていたものを読み取ることもできます。人骨の様々な側面からの分析は、縄文時代の研究にとって、重要な知見を与えてくれるものといえるでしょう。

 西ヶ原貝塚から出土した、「筒形土偶の顔」「注口土器」などが発掘された日本列島2009で展示されました。

平成21年11月現在

詳しくは、東京都埋蔵文化財センター調査研究部
  (電話 042−374−8044)まで
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