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今回の調査区からは、縄文時代の集石遺構が9基検出されました。こうした遺構を構成している礫(小石)は、7,528点になります。そのほか集石遺構の周辺などから出土した礫6,385点を加えた総計13,913点の礫を対象にして接合作業を行ないました(上左写真)。
その結果、1,016点の礫が接合して、合計で357個体の接合礫が復原されました。こうした接合礫の詳細を調べることによって、縄文時代の人々がどのようにして礫を使っていたのか、その使用過程の一端が明らかになります。
例えば、最も長距離を隔てて接合した事例を紹介します(上右図)。
接合個体(破片となった遺物を元の形に組み立てたもの)「sa-279」は、砂岩製の礫片10点で構成されています。これらは、O区中央部に位置する28号集石に8点、4mほど離れた34号集石の近くで1点、40m以上東に位置する30号集石から1点検出されました。特に30号集石から出土した1点の礫には全体に煤が付着して黒色を呈し、他の接合礫と明らかに異なった外観を呈しています。何らかの理由で、28号集石から30号集石へと持ち運ばれたことが推測されます。
「ho-08」としたホルンフェルス製の礫片4点で構成される接合個体も、30号集石と34号集石との結びつきを示しています。
こうした接合個体が示す様々な「振る舞い」を読み解きながら、当時の人々の行動を明らかにしていきます。
平成22年11月現在
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