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東京都スポーツ文化事業団

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2021.10.20

今月の逸品

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企画展示「現場のミカタ」番外編
「無住の地」に残された土器

そして土器だけが残った


弥生土器 壺
弥生時代中期前葉(約2,300年前)
多摩ニュータウンNo.421遺跡(八王子市堀之内)


30,000年以上前から人が住んでいた多摩丘陵北部。
しかし人々の生活はその間連綿と続いていたわけではなく、時にほとんど無住の地になってしまうようなこともあったようだ。
縄文時代後期後半から弥生時代中期前葉頃もそのような時期の一つで、この頃の集落は多摩ニュータウン遺跡内では一つも見つかっていない。

今回展示したのはそんな時代の数少ない遺物。
後代の倒木跡の中から土器だけが出土し、周りには住居も他の遺物も見当たらない。
この時期の関東地方でしばしば見つかる再葬墓※の可能性が考えられるものの、人骨も、人為的な掘り込みも未確認とあっては、そう言い切ることもできない。

誰が、なぜ、ここに土器を残したのか。
その「謎」が解き明かされるとき、丘陵の歴史も大きく書き換わるかもしれない。

※再葬墓…いったん土葬などで処理して骨になった遺体を再度葬った墓。弥生時代前半の東日本では遺骨を壺型土器に納めた再葬墓が発達した。



次回の更新予定

次回の更新は11月上旬を予定しています。







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