今月の逸品

  • 東京都埋蔵文化財センター

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東京文化財ウィーク2021 連動企画

尼寺の甍に記された暗号

サイファー、シーザー、エニグマ... これらに比肩する暗号が尼寺の甍に!

ヘラ書き文字瓦
奈良~平安時代(8~9世紀)
多摩ニュータウンNo.279遺跡[瓦尾根窯跡郡](町田市小山ヶ丘)

瓦尾根瓦窯跡群は"謎多き窯"である。まず、国境近くとはいえ明らかに武蔵国内に所在した窯なのに、瓦の主たる供給先は一貫して相模国分尼寺だ。ローラー状工具を用いる制作技術もユニーク。

そしてもう一つ、焼成前にヘラもしくは指先で記した文字瓦が多いのもこの窯の特徴なのだが、その意味が判然としない。「群有」とは?「大」は大住郡もしくは大庭郷などと解釈できぬこともないが、それでは「七」「サ」「ナ」「〇一」などは何処だろう。献納者が群・郷のレベルではないのか、作り手などを表す符丁なのか。カタカナの普及がもう少し後の話であるならば、そもそも文字ではないのか。この暗号の解読機、何方かお持ちではあるまいか?

瓦尾根文字瓦演出画像.jpg

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