競技力向上 テクニカルサポート事業
東京都スポーツ文化事業団では東京都と連携して東京都選手の競技力の一層の向上を目指し、
オリンピックをはじめ国際大会等で活躍できる選手の育成・強化及び
指導者の資質向上を図ることを目的としてテクニカルサポート事業を実施しています。
テクニカルサポート事業の主な内容は、都内体育系大学等と連携し、選手に対して競技種目特性に応じたサポートを行う
大学連携事業のほか、スポーツ医・科学講習会及び広く地域の指導者に医・科学的な情報提供を行う実践型ワークショップです。
参加受付中の講習会・ワークショップ
- 【第2回】アスリートが摂るべき栄養素と食事メニュー
- 【第1回】アスリートが摂るべき栄養素と食事メニュー
- 暑さ対策の取り組みで競技パフォーマンスを向上させる!
- 指導者講習会 スポーツマネジメントから考えるチーム・選手の育成~主体性のある選手とメンタル強化~
- 第2回実践型ワークショップ 「スポーツ科学から考えるモチベーション維持・向上 今だからこそ考えたい指導コーチング」
- 第1回 第1回実践型ワークショップ 「スポーツ科学から考えるモチベーション維持・向上 今だからこそ考えたい指導コーチング」
- 第4回実践型ワークショップ 「競技パフォーマンス向上を目指す体幹トレーニングの理論と実践」(12/4武蔵野の森総合スポーツプラザ)
- 第3回実践型ワークショップ「競技パフォーマンス向上を目指す体幹トレーニングの理論と実践」(11/24駒沢オリンピック公園総合運動場)
- 指導者講習会「ジュニアアスリートに対するトレーニングプログラムの設定」~からだの仕組みとアプローチ~
- 第2回実践型ワークショップ 「高妻容一先生のメンタルトレーニングメソッド 総集編」(立川商工会議所 第6会議室)
主な事業
競技力種目別サポート
日本体育大学、日本女子体育大学、国士舘大学、早稲田大学及び東海大学の協力のもと、高校生を中心としたトップレベルのアスリートを対象に、
競技種目の特性や専門性に応じたコントロールテスト、コンディションサポート、パフォーマンスサポート、トレーニングサポート、
栄養サポートなどを実施。競技力向上につながる情報やアドバイスを提供します。
大学の受け入れ態勢と競技団体のニーズを踏まえ
以下の競技種目(8競技10種目)をサポートしています。
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アーチェリー
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ウエイトリフティング
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カヌースプリント
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カヌースラローム
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バドミントン
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レスリング
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ボクシング
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陸上競技
短距離・跳躍 -
陸上競技
中・長距離 -
空手道
冊子紹介
当財団では、競技力向上のため、また現場にスポーツ医・科学サポートを知ってもらうため、
国体強化選手、ジュニア強化選手、その指導者等を対象としたスポーツ医・科学の冊子をつくっています。
サポート内容
メディカルチェックでは、安全で効果的な医・科学サポートの実施を目的として、整形外科及び内科的な面から潜在的なリスクの発見とともに、トレーニングによる身体状況及び現在の栄養状態をチェックします。
メディカルチェックは、全てのサポート対象選手に必ず受けていただいています。(1回/年)

検査項目
身体組成 | 身長、体重、体脂肪率などの基本情報を測定します。 |
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問診 | 現在の体調変化やコンディションについて全40項目を問診します。 |
心電図 | 心臓の状態をチェックし、異常がないかを調べます。 |
胸部レントゲン | 肺や心臓の異常を検査します。 |
整形外科的チェック | アライメント(骨や軟骨の歪み等)、関節可動域、柔軟性などをチェックし、ケガのリスクを診断します。 |
血液検査 | 肝機能、電解質、脂質代謝、腎機能、貧血系をチェックします。 |
整形・内科診察 | 専門医が診察の上、(上記結果を踏まえ)所見を与えます。 |
競技力向上 テクニカルサポート事業
サポート内容
コントロールテストは、全てのサポート対象選手に年2回実施しており、基礎的な体力要素として瞬発力、筋力、敏捷性、筋持久力、全身持久力などを測定し評価しています。
コントロールテストで得られた結果から、選手の基礎体力の特徴(長所、弱点等)をつかむことができ、練習計画を組み立てる際に役立てることができます。また、定期的に実施することで、前回の測定結果と比較し、体力の向上を確認することができます。

測定項目
瞬発力
30mダッシュ | 短距離走能力、すなわち全身のパワーをみています(パワー=力×速度)。速く走るためには両方(力と速度)をバランスよく鍛える必要があります。特に競技種目の特性に合わせてトレーニングを行う事が重要です。 |
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立ち幅とび | 垂直跳び同様、脚筋を主とした全身の筋のパワーをみています。脚筋の他にも平衡性、柔軟性、協応性の能力が低いと跳躍の高さが得られません。特にウエイトリフティングの様な一瞬で爆発的な力を発揮する種目に重要な要素です。 |
メディシンボール投げ | 全身で発揮したパワーを効率よくボールに伝えることができるかをみています。上肢、下肢のパワー、ボールを離すタイミングや角度(テクニック)などで距離が変わります。 |
筋力
握力 | 握力は、筋力評価として代表的な項目です。局部的な筋力をみていますが、握る動作やつかむ動作、例えばソフトボール、カヌー、テニス、柔道などでは、特に重要です。 |
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ベンチプレス | 上半身(大胸筋、三角筋、上腕三頭筋)の筋力を評価しています。投動作がある競技はもちろんのこと、腕を大きく振る動作(陸上や水泳など)が含まれる競技には欠かすことが出来ません。 |
スクワット | スクワットはウエイトトレーニングの基本的な種目の一つで、下半身(大殿筋、大腿四頭筋、ハムストリングス)の筋力を評価しています。この筋群は自分の体重を支え、移動するために必要な筋群ですので、ほとんどの競技種目で重要です。 |
敏捷性
反復横とび | 全身をいかに素早く移動できるかをみます。自分の体重が負荷になるので、体重に応じた脚のパワーが必要です。 |
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筋持久力
上体起こし | 上体起こしは、腹筋の筋持久力をみるテストです。回数が少ないと、腰痛などの原因になることも知られています。腹筋(体幹筋力)は、例えば走動作や投動作の時にからだの軸の安定をはかるうえでも重要な項目です。 |
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全身持久力
20mシャトルラン | スタミナをみています。持久系の種目はもちろんのこと、それ以外の種目においてもトレーニングを長時間継続して行うためのスタミナが必要です。 |
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競技力向上 テクニカルサポート事業
サポート内容
高校生を中心とした東京都のトップレベル競技者を対象に日本体育大学、日本女子体育大学、国士舘大学、早稲田大学、東海大学の五大学の協力のもと競技団体のニーズに合わせてコンディションサポート(競技種目別に必要な体力測定)、パフォーマンスサポート(ビデオ撮影等によるフォーム分析やゲーム分析)、トレーニングサポート(トレーニング方法の指導や技術指導、また大学との合同練習や合宿等)、栄養サポート(食事調査や栄養講習会)を実施しています。サポートで得られたデータや競技者の実態をもとに様々な観点から競技の特性や専門性を考慮し、競技力向上につながる情報やアドバイスを提供しています。
コンディションサポート
種目特性の高い専門的な測定(形態、筋力、最大酸素摂取量、バランステスト等)を行い、選手の能力把握やトレーニング内容の検討・改善に活用しています。

パフォーマンスサポート
主に映像データからの情報をもとに、競技中の動作に関する測定や分析を行い、選手個々のスキル、パフォーマンスの向上に活用しています。

トレーニングサポート
コントロールテストやコンディションサポート等の測定結果を踏まえて、トレーニング内容の改善・充実を図ります。
さらには、大学との合同練習や合宿等によるサポート、オリンピアンによる技術的なサポートも行いました。

栄養サポート
栄養サポートは、適切な栄養摂取の重要性について理解を深め、食に関する知識の充実を図るとともに、食生活や栄養摂取状況の改善を促すことを目的としています。

心理的サポート
メンタル面の強化を目的として、スポーツ心理学のテクニックを使った科学的・合理的かつ系統的なトレーニングを行っています。

競技力向上 テクニカルサポート事業